■2005年くらいに出た単行本を再構成、描き下ろし加えた増訂版ということらしい。
■私は逆柱いみり氏という作家を全く知らなかったのだが
ツイッターで紹介されていたこの本にとても惹かれて買ってしまった。
いや、だがしかし面白い!
とても私好みで良かったのだった。
■いわゆる「ガロ系」の漫画なのだが。
面白いんだよなぁ。
ここ最近
まどの一哉「脳のない男」とか
クリハラタカシ「隊長と私」などを
続けさまに読んでいて
ガロ系のそんな好きなはずじゃなかったのになー。
未だ「ねじ式」読んだことないし。
というかそんなマイナー好きになってしまうと
私自身の漫画も売れないということなのでは!
と、危機感を抱いてしまうのだが。
面白いんだからしょうがない。
■というか魅力たっぷり、
ウットリしてしまう漫画なのよねぇ。
■なんだろう?
いろんな街を流浪の旅に出かけるような。
実際にありそうな場所が
少しありそうではない場所になっていて。
グワーンとうつろいで行くのよね。
■ロシアっぽい場所の海の近くにある密集住宅地のようなところに住む父と娘。
父はカエルで、リストラされて。
娘は人で、これから就職の面接に行く。
ウオッカで勢いをつけていくものの、
道に迷い海に沈み。
なんやかんやでカッパの海賊が乗り込む潜水艦の
料理人として働くことになったのだ。
ほら、ワケがわからない。
■でも、なんだかそれらが良いテンポで流れていき。
変なストレスもなく
奇妙な展開が心地よく広がって行くのですよ。
嬉しみの喜びなのです。
■不思議な話を脈絡もなく展開しているようで
何かしっかりとした快感があるので
私などはたまらぬ思いを感じてしまう。
■本当になんだかよくわからないのだが。
読み終わるとそこには、
良い旅を終えた充実感があるし。
とても気持ちの良い映画を見たような満足感がある。
■あぁ、この人の他の本も買おうかしら?
いや、ガロ系にハマってはダメなのだ!
しかしその泥沼にハマっていくのも快感なのやもしれぬ。
良い旅を。
■panpanya氏の作風にも似ているということらしいが
そういえば似てるけど
何か決定的に違うところもあるなー。
ふむー。
どちらも奇妙な魅力的。
『はたらくカッパ』中国版が出版されることになり14年前の自分の表紙画を模写。 pic.twitter.com/s7e4GS6aIh— 逆柱いみり (@Pwe3x4wPeQ9j3yA) 2018年10月3日
極楽京都日記: 【漫画感想】脳のない男 まどの一哉
極楽京都日記: 【漫画感想】隊長と私 クリハラタカシ
極楽京都日記【漫画感想】グヤバノ・ホリデー panpanya
過去作ほとんどプレミア価格、伝説のカルト漫画家・逆柱いみりの名作「はたらくかっぱ」が今月末復刊するのだ!氏の作品はどれも、不思議な風景を巡るだけの行きて帰りし物語。とびきり奇妙でどこか侘びた作品世界にトリップしたら、二度と帰ってこれないのだ本作は特に読み易くておすすめなのだ〜 pic.twitter.com/3aEctEjYWs
— 奇書が読みたいアライさん (@SF70687131) 2019年8月21日
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