映画の感想は基本的に良かったものしか書かないのだが。
私がジョーカーというキャラが好き過ぎてダメだったということなので
勘弁してもらいたい。
■映画自体は良いものだし多くの人の心を打つ名作だ。
彼のような人間の内面を余すところなく表現しているし。
その悩み、憤り、解決のしようの無さが物の見事に描かれている。
■しかし、これはジョーカーじゃ無いのよねー。
この彼があのジョーカーになれるとはとても思えない。
なんというか得体の知れない底の抜けた悪がジョーカーなのに。
■この彼には「悪」になった理由がわかりやすく描かれているのだ。
不謹慎な場面で笑ってしまうのは脳の病気だし。
みんなの普通が理解できないのは
幼い頃に虐待されていて愛を与えられなかったせいだし。
脳の異常も、その時の暴力で物理的に障害が起きている。
といったわけで、
■悪人にはそうなってしまわざるを得ない
どうしようも無い理由があったのだよ。
…と、善良な市民の皆さんが
得体の知れない悪を
理解できる同じ人間だと思うことで、
納得し、
不安な気持ちを安心させる。
そんな安直で浅い作りでガッカリだったのですよ。
■というかそうであっても
この彼は全然「悪」では無いし。
むしろ彼の周りにいる普通の人が
じわじわと彼を追い詰めていく「悪」なのです。
そう、普通の人こそが悪人。
■自分の理解できない人間や
自分の狭い普通の範囲内にいない人間を
集団で蹴り続ける
ゲラゲラと笑いながら。
■そんな普通の人たちがこの映画を見て
「そうだよね、彼には愛が必要だったんだよ、ハグの温もりがあれば…」
とか言ってんのよなー。
怖い!
■そんな感じで
なぜ、君は自分は悪では無い
普通の善良な人間だ、なんて
なんの根拠もないことを
臆面もなく信じていられるのだ?
不思議!
■彼が銃でバスンと殺しちゃう時
私は思わず笑ってしまったのだけど
周りは誰も笑っていなかったので
私は誰にも心の内を明かすことはないのです。
なんてね。
■結果、良い映画っぽい感想じゃないか?
映画「ジョーカー」君はどう見た?
追記:この映画にはバットマンは出ないのだが、
バットマンのお父さんこと地元の名士が、
気狂いが寄ってきたときにパンチ一発で殴り倒すっての、
あれにバットマンの全てが込められていますよね。
正義の味方とは問答無用の暴力装置。
WEB漫画【▲新作▲更新▲】
「悪の組織サンダー」
第53話インターネット教を更新しました
■comico
彼らシリアルキラー殺人者に共通して
親の虐待や性的虐待、
無理やり女装させられる、
というのがあるが。
それとは全然関係なく、
とても幸福な家庭に育ってるのに
そうなる。
って人もいてなおさら恐ろしいのよねー。
基本的に原因は無い。
それこそが一番の恐怖。
極楽京都日記: 【2018】シリアルキラー展【大阪】
極楽京都日記: 【映画感想】スイス・アーミー・マン Swiss ARMY MAN
映画「ジョーカー」ダメだった。いや、映画的には良いものだし多くの人の心を打つと思うのだけど。ジョーカーファンだけがダメだったのだ。ジョーカーである必要がないし。悪人にはそれなりの理由がある、と善人の人が理解したつもりになって納得して安心する。ますます理解されないものは絶望する。 pic.twitter.com/1i7rKl7mtl— 内海まりおK-45関西コミティア9/29 (@mariouji) 2019年10月5日
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