■海獣の子供は絶対アニメ化は不可能だろうなぁ、
と思っていたのだが。
出来てしまった!
すごい!
五十嵐大介の超絶画力と超絶イマジネーション力を
アニメに全部取り込んで消化して爆発させた!
■原作はやっぱり映画としては少し長いので
色々カットされているんだけど
見せたいシーンは色々入れ替えて
つなぎ合わせて全部入っているので
この物語の中心部分はガッツリ掴んで広がっているのですよ。
■海と生命、クジラ、深海魚、火球。
自然派ナチュラリストな風味もただよいますが。
そんな生やさしいもんじゃねぇ!
圧倒的大自然の生命の根源的な暴力にも似た優しさ。
海の沖で深い深いブルーを覗いてしまった時に感じる
あの恐怖!
「私たちはどこから来て、どこに行くのか」
なんて、中学生がカッコつけるために考えたフリをする、あのアレを
本当に突き詰めて思考してゆく。
■世界の秘密に飛び込んでゆく。
それは恐ろしくもあるが
盛大なお祭りでもある。
フェスティバルだ!
地球の、宇宙の、誕生の、フェスティバル!
■そんなのは見逃すわけにはいかない。
最前列でじっくりと体験したいものだ。
一番近くの観測者になりたい。
■そして大きなそれは
小さな自分と同じものなのだ。
細胞の中の分子や電子の動きは
まるで惑星だ。
そう!
私が、君こそが宇宙なのだ。
それは溢れるパワーで満ち満ちている。
■なーんて感じのことを
アニメの映像でガンガンやってくれるので
たまんないのですわよ。
ただ緻密で繊細で綺麗ってだけじゃなくて
それ以上の何か奥底にある中心を描き出そうと。
狂気を持って描いていますよ。
よくあるアニメの手癖がない感じなのです。
そして精密さに逃げることもしない。
詳細に命の勢いを掴める塊のように
ゴロリとそこに映し出す。
■初めの町の風景とかすごいよねぇ。
微妙にCG使って背景を動かしていたり。
あからさまにキラキラしているわけじゃないのに
輝いているんですよねー。
そこかしこが。
はぁー、またアニメが進歩してますわ。
怖い怖い。
■そう、アレだ。
神様と悪魔を同時に描いてる感じで。
どっちが悪くも良くもなく。
ただただ圧倒されるのよね。
人間ごときの判断など
まだまだ甘いのだぜ。
なんて言わんばかりに。
鯨のソングも良かったねー。
極楽京都日記: 【映画感想】モアナと伝説の海
極楽京都日記: 【漫画感想】ディザインズ2巻五十嵐大介
極楽京都日記: 【漫画感想】五十嵐大介「ディザインズ」
極楽京都日記: 五十嵐大介「ウムヴェルト」:アフタヌーン6月号
極楽京都日記: 【映画感想】プロメア【#PROMARE】
海獣の子供 アングラードが好きですよ。#海獣の子供 pic.twitter.com/QuPzfDCoA6— 内海まりお UTUMI Mario (@mariouji) 2019年6月8日
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。