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2017年3月12日日曜日

【小説感想】「木曜の男」G・K・チェスタトン

■悪の組織サンダーの感想で
「木曜日の男みたいな感じですかね?」
みたいなのがあった。
アマゾンで調べてみたら面白そうな雰囲気だったので
買って読んでみた。




■面白い!
というかすごく私好みの小説!
そしてこれ初版が1960年!
57年前?の小説!?
ちなみに私が買ったのは2015年の32版だった。

追記:と思ったらこれは日本語訳版の出版年日で
元の本は1905年で、112年前?!ヒィ!

■そんな昔の小説なのにガッツリ面白い。
私が考えてたことが小説内にどんどん出てきて
同じように考えていた人昔からいたんだなー、とニッコリ。

■馬車と自動車が混在する産業革命くらいのイギリス?
ホームズとかのその時代かしら。

そんな所で、国家転覆をたくらむ無政府主義者の会合が行われる。
怪しげな人たち、
熱く燃える論争、
狂乱的な思想の飛躍。

■そんな秘密の会合に密偵が忍び込むのだ。
彼は自ら無政府主義者を装い。
組織の内部に潜入してゆく。

彼の明晰な頭脳は軽やかに回転し、
どの無政府主義者よりも、さらに上の無政府主義者を演じきる。
その演説は切れ味鋭く熱を帯び、彼らの心を掴み取る。

そして彼は組織の中央にまで踏み込んで行くのだ。
その組織の中央には七人の代表がいた。
月曜
火曜
水曜
木曜
金曜
土曜
曜日の名で呼ばれる、見るからに異様な男たちがいた。

そしてその中でひときわ異彩を放つ
いや、恐怖さえ覚える男

日曜がいた。

■そんな感じでもりもり面白いんですよねー!
前半は議論や論争で哲学的な話をガンガンするんですが
後半どんどんとアクションとミステリな感じになってきて
怒涛の展開になるんですよー。

■ちょっと人生の大切な一冊に入りそうな
個人的にガッツリ心にハマる小説でしたわ。

思考の先に世界の秘密がつまびらかになっていく感じなのです。
心がワクワクと広がってゆきますよ。

なんとも素敵。
世界の全てがここにある。
良い本でした。
■「木曜日のフルット」とかここからなのかしら?
あと「有頂天家族」の金曜倶楽部とかも。





「悪の組織サンダー」




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