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2024年9月29日日曜日

【短編小説】ダイエットの進化。

 


ダイエット、それは減量。

つまりは太って来たから痩せたい、と言うことだ。

理論としては簡単なこと。

食べる量を減らして、

少し運動をすればいいわけだ。

簡単だ。

簡単なはずなのに。


そもそも、食べたものが

そのまま重量になってしまうのが困ったことなのだ。

100グラムの物を食べれば

体重も100グラム増える。

当たり前だ。

食べた分だけ増える。


つまりその考えを突き詰めていくと。

人間をひとり食べれば、

私の体重は2倍になるはずだ。

体が2倍に。

横に2倍になるのだろうか。

縦に、身長が2倍になるのかもしれない。


そう、私は簡単に3メートルを超える巨人になることができるのである。


そんな馬鹿なことがあるか。

一緒に食事をしていた友人はそう言った。

彼は鳥の丸焼きをひとりで食べてしまったので。

鳥になってしまい、

羽ばたき、店の窓から飛んで行ってしまった。


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