自動

2020年6月15日月曜日

【映画感想】パプリカ 今敏【アニメ】



■実は観てなかった今敏監督の「パプリカ 」を観た!
スゲー!こんな凄い映画だったのか!
このイマジネーション系の映像
これを超えるモノは未だ出てないんじゃなかろうか?
と言うかこれいろんな作品の元ネタになってるよね?
恐ろしい完成度。
今敏監督よ、蘇れ!

■千年女優も東京ゴットファーザーもパーフェクトブルーも観てたのに、
これだけ見てなかったのよね。
そしてパプリカが一番古い作品だと勘違いしていた。
あぁ、妄想代理人も見てないので見よう。


■なんとも緻密で
作品理解深度が厚く。
理論的で数学的なのに
その根底にはユーモアがあるのよね。


■これ原作小説の筒井康隆とも
音楽担当の平沢進ともとの共通点でもあると思う。

根底にただようユーモア。
それは不真面目なおふざけなでもあるのだが。
緻密でみっちり複雑さを構築した上での冗談。


■なので見る人によっては
真面目で深く高尚な作品に見えてしまうこともあろう。

■もちろん真面目にいろんなことを考える。
むしろ考え尽くしてからの楽観が横たわる。
それはとても楽しいおふざけなのだ。


■お話はいわゆる
人の精神に潜り込む
ブレインダイブ的な技術を医学的に発明した話。


人間の深層心理に潜り込む。
夢の中への介入。
もちろんそれは試作段階なので
様々な不具合が発生される。

そしてその技術を巡る人々の欲望。
さらにその欲望を直接覗き込み、体験できる機械なのだ。
隠していた欲望があらわになる。


■人の心は美しく、
そしてグロテクスだ。
想像は止めどなく。
妄想は無限の彼方へ。
全ての抑圧から解放された自由の世界なのだ!

それを現実に引き出すことができれば
どんなに素晴らしいことだろう?



■が、しかし本当にそうなのか?
想像の妄想がそのまま素晴らしいものなのか?

現実は苦労が絶えない。
現実は素晴らしくはないのか?


■現実と妄想が融和し、
両面の良い面を引き出し。
理想の球形になることこそが
人類の到達点なのではなかろうか?



■…なんて、小難しいことは考えなくても
妄想世界がモノの見事に絵になっているのは
とても楽しく面白いモノなのでよ。

ゆったりと高速に。
アニメのような現実に。













0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。