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2020年1月25日土曜日

【映画感想】劇場版メイドインアビス〜深き魂の黎明〜



■いやはや素敵でした。
とてもとてもパワーがあって
気が狂いそうな情熱。
愛と冒険の煮詰め地獄!

こ、殺す気かーーッ!!
ふぎゃーーー!!
お、おが、おががががが!!
ホゲーーーーーーーーー!!!

ばたり。

…。
むくり。

■そんな感じで素晴らしい映画でしたよ。

■はてさて。
テレビシリーズの続編なので
テレビや原作を知らずこれだけ見るのは難しいですが。
冒険の一区切りにはなっているので
ちゃんと一本の映画になっていました。

■いやー、私はテレビアニメは見てたんですが
原作は読んでない人なので
衝撃の展開の数々!


■それが何ていうか
物語を盛り上げるために作劇的に取り入れられた展開とは感じずに。
登場人物の彼らがそこにいるから起こる
どうしようもない現実的な出来事なのだろうなぁ、
と感じられて。

そう、つまり物語がまるで現実であったことのように感じられて
おののくばかりの衝撃なのですよ。


■冒険者たちが目指す巨大な穴への冒険。
その穴の中には数々の秘密がある。
そこにしかいない謎の生物は未知で凶暴。
そこかしこに廃棄されている未知のテクノロジーの残骸は魅力的。
そしてその穴に入ってしまったものは
一度下降してしまえば上昇することは叶わない。
それは物理的に上がれないというわけではなく。
何かウイルス的なものなのか、はたまた呪いのたぐいなのか。
上昇すると血を吐いて死ぬ。
よくて気が狂って死ぬ。

■そんな危険な場所なのに
冒険者は後を絶たない。

彼女らもその好奇心が止められなくやって来た。


■危険はある。
しかし探求の喜びはそれを上回る。

■何かを望むならそれ相応のリスクはある。
何かを犠牲にしなければならないこともあるだろう。
パーティを組んで冒険に行くのならば
その犠牲は仲間の命かもしれない。

■「お前の犠牲は無駄にしない!」
なんてセリフが冒険物語ではよくあるけど。
この映画ではそれを本当に無駄にしない。

犠牲を無駄にしない。
血の一滴。
骨の一本まで無駄にしない。

そしてその犠牲の等価交換は
無慈悲で強制的だ。
なす術が無い。

■それぞれがそれぞれに
何かを犠牲にしながら
前に進み続ける。

そんな素敵な物語ですよー
(満面の笑みでニッコリ)


■とても凄惨なシーンがあります。
肉体的にもですし
精神的にもとんでもない。

しかし彼らはそれを飲み込んでいくのだ。
アビスの底へ、底へと向かって!


■そんな感じでアビス(深淵)のエキスパート、
ボンドルドって人が非道の限りを尽くすんだけど
別に悪い人じゃ無いのよね。
探究心のままに地道に研究と実験を重ねている
真面目な人なので。
マッドサイエンティストって感じでも無いのよね。
私は結構好きな人です。

■アビスの呪いから身を守る「カートリッジ」
深層に潜るために必要な「白笛を作る材料」
これが物語の伏線となって
最後にきっちり意味のあることとなっていくの。
得も知れぬ快感がありますよ。


■なんてことだ。
なんてこったい。
どうしようもなく。
どうしようもねぇ。



■しかし物凄く血肉の通った物語。
こってりまったり滋養があって。
少し甘い。
甘露なる調べ。

はぁー、とんでもねぇなぁ。
ぐったりするほど面白い!
ははッ!










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