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2020年1月13日月曜日

【映画感想】この世界の(さらにいくつもの)片隅に


■もちろん前作?も観て打ち震えていたのですが。
今回はどうだろ?ディレクターズカット版とかたいしてよくない場合多いですやん。

■だがしかし!
凄かった!
はぁー、映画ってこういうこと出来てしまえるんだ、って感じで。
追加シーンはふわりと紛れ込んでいるし。
あれ?このシーンもかな?と思ったら
そこは前回そのままだったりで。
新しく追加されることで元からあったシーンの印象も変化し、
映画全体のイメージがガラリと変わって行くのですよね。



■それでいて全く別物になったかといえばそういうことではなくて
この登場人物達の現実をより細やかに伝えているんですよ。
いろんな角度から、いろんなシーンから。

■本当に人間は上っ面の少ない会話だけでは
その人がどんな人なのかわからないんだよ。
といった感じで
語られる場面が増えるほどに、
その人物の新たな側面が見えてくる。
それは逆に私たちはほとんど他人のことなんて分かってないんだよなぁ
ってなことにも繋がったり。

■繋がるといえば、いろんな「ふたり」が手を繋ぐシーンで
泣いてしまうのよですよね。
良かったねぇ、良かったねぇ、本当に良かったねぇ。
何視点だよ!てなところで彼らの幸せを祝福している自分がいる。


■みんなそれぞれに自分の人生を歩んでいて
それはいろんなことがあるのだけど、
それはただただ日常の積み重ね。
辛いことや悲しいこと楽しいこと嬉しいこともあるけど。
映画のような爆発的な大感動のシーンがあるわけではない。
ただ淡々と小さな出来事の連続で出来ている。

■いや、彼らは物語の登場人物なんだけど。
もはや既に私たちと同じような
現実に存在する人間として見てしまってるのですよねぇ。

■だから、現実にいる人だって
その人の気持ちは全部分かることはない。
そして心の中にそっと秘密にしていることもある。


■自分の居場所とか
あなたのいる場所とか
そのほとんどは分からないけど
そっと手を繋いだときに
ちょっとだけ分かり合える。

■全部見せなくてもいいし
全部分からなくてもいい
でも、ちょっとをそっと。

■そんな日常を積み重ねていくと
あら不思議。
それが人生というものなのです。


■じ、人生〜。
映画見終わって
そんなことを思っていました。

もう、なんだかねぇ。
生きていけるねぇ。
幸せな映画でしたよ。



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