「ナンバーカードの提示をお願いします」
「すいません。持っていないのです」
「そうですか、ならば百字でお願いします」
「百字…とは?」
「あなたの身分を証明するため、あなた自身の全てを百字の文章で書き記してください」
「それで良いのですか?」
「かまいません」
「では、……」
「ふむ、これは文字数が足りない」
「うーん、では、……」
「あぁ、文字数オーバーです」
「難しいのですね」
「そうですね」
「それでは、うーん、うーん、…………」
「はい、ほぼ百字。オッケーです」
「はぁ、疲れました」
「では、この百字を暗号機にかけ、数字に変換します」
「数字に」
「そうです、これがあなたのナンバーです」
「これが私のナンバー……」
「そう、」
『マイ・ナンバー』
というわけで、
小説家、北野勇作さんのほぼ100字小説の漫画化第三弾です。
今回のは最終回っぽい雰囲気がありますよね。
これは「ありふれた金庫」の176ページにあります。
お前も百字にしてやろうか!
第二弾の「納戸のスナイパー」は4/26発売の様子。
■極楽京都日記: 【100文字SF漫画化】「石の涙」【北野勇作シリーズ百字劇場「ありふれた金庫」より】
■極楽京都日記: 【100文字SF漫画化】「灯台」【北野勇作シリーズ百字劇場「ありふれた金庫」より】
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