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2022年3月27日日曜日

【映画感想】THE BATMAN-ザ・バットマン-

こんなキャラが出てきそうで出てきそうで出てこなかった。


■「THE BATMAN-ザ・バットマン-」観た。


最初っからバットマンが狂っていてとても良かった、

安心。

そしてリドラーさんがちゃんとしっかりしていて好印象。

悪と正義が同じに滲んでゆくのたまらないですな。

ドルビーシネマでバットモービルの爆音体感出来たの最高でした。

あとゴードン警部補のみが唯一の良心。


■バットマンの動機は復讐なんですよね。

親を殺された復讐。

だから犯罪が蔓延る街を正しくして

人が意味もなく殺されないようにしたい、

という目的。


なので貧困や格差問題には無頓着なんですよね。

自分は超金持ちなので。


■そして逆に悪の犯罪者リドラーは社会問題に敏感。

なぜなら自身がその被害者だから。

そう、貧困や格差問題が解決できてないのは

政治が悪いからだ。

そしてゴッサムシティの政治は汚職天国。

そんな悪い政治家を残虐に殺していくぜ!


って感じで。

人殺しは良くないけど。

改革の仕方としては悪の方が真っ当だ

というのが皮肉なところ。


■冒頭、犯人が汚職政治家の家を見張っていると。

騎士の剣をプレゼントされた子供が浮かれて楽しそうに剣を振っている。

そこに現れる父親、子供の騎士ごっこに付き合って

「うわーやられた〜」と殺されるフリをしてくれる。

とても幸福な家庭。


そして彼らの家は城の様な豪華な屋敷。

それを見る社会から見放された犯人。

その幸福な家庭の父親は汚職政治家。


世界を正さなければいけない。


■そんな感じで悪と正義がそれぞれに

ゴッサムシティを良くしようと奮闘しているんですよね。

両者がいがみ合う必要は全くないはずなのに。


むしろ悪行を働いているのが庶民だったりする。

それぞれが少しずつ悪に加担している。


■そしてバットマンの暴力が剥き出しの暴力で

紳士性のかけらもない野蛮人の怒りと憎しみ支配された暴力で

とても悲しい。


■強靭なバットスーツを着込んではいるが

銃で打たれれば死なないだけで

打身で青あざになる。

擦り傷切り傷、打撲骨折。

傷だらけのバットマン。

そして孤独。

唯一の理解者の執事にも心を開かないでいる。


もはや彼には幸せが何なのか、わからないのかもしれない。


■ただただ、悪を倒せば悲しみが減る。

それぐらいしか彼には寄り掛かる所が無い。

その先の幸せな世界など彼には全く見えていない。


復讐が後ろ暗いのはそこだ。

それを果たせても、

雨が止むだけで、光は差し込んで来ないのだ。


現在を救わなければ、

未来など到底救うことなど出来ない。


なんてね。


■暗闇からヌッと現れるバットマン。

カッコよくもあり。

滑稽でもある。


そして松明を掲げ、闇を照らし

人々を先導するバットマン。


その先に未来は見えたか。


■あと、ペンギンがよちよち歩きしてるの面白かったね。


前半では眼鏡の人がいると、実はこいつが犯人では!?

と眼鏡キャラを疑ってしまう。


そうそう、バットマンが登場する時の音楽が

ダースベイダーのテーマっぽいんだよね。

バットマンはもはやダースベイダーなのですよ。

暗黒面!



映画『THE BATMAN-ザ・バットマン-』オフィシャルサイト




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