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2022年2月13日日曜日

【映画感想】スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム


■「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」観た。

マーベルシーリズはほとんど観てないし

そもそものスパイダーマンシリーズも全然観てない。


いや、こないだのアニメのスパイダーバースのやつは見た。

あとドクター・ストレンジとインフィニティ・ウォーも見た。

エンドゲームは見てない。

あ、アイアンマンは1を見た気がする。


■そんな感じだけど、ちゃんと楽しめた。

面白かったですよ。


■このマルチバース設定、

SF的には並行世界って話なのだけど。

映画的には長年同じキャラの映画を撮ってると、

それはその時代に合わせたものだったり、

役者もその時代の人だったりするから。

同じキャラの映画だけど、時系列的には繋がっていない。

全てリセットされて別映画として作られているのだよね。


それを並行世界とみなした。


■少しずつ違うスパイダーマンの世界が

ドクター・ストレンジの魔法の失敗で交わってしまう。


■それぞれの世界には悪役がいて

確執がある、ドラマがある。


しかしそれらは少しずつ違う。


なのですれ違う。


だが、根本に流れる精神は同じなので

通じ合える。


■そんで今のスパイダーマンは高校生なのねー。

青春だ!

それなのに大人のアベンジャーズの人たちにまみれて

大変だ!


大いなる力には

大きなる責任が生まれる。


とか言われても高校生ですよ。


■そしてそれぞれのキャラクターが

元の世界ではできなかったこと

やれなかったことを

ふとした瞬間に実現できていて、

過去の後悔、トラウマが少し癒される。


そして集まってくるそれぞれの映画の悪役、ヴィラン!


■ストレンジはみんな捕まえて元の世界に返そうとするが

高校生ピーターパーカーは思う。

元の世界に返せばそこれ彼らに待っているのは

正義のヒーローによる死だ。

死を与えられる。

正義の鉄拳によって。

殴り殺される。


そんなのは可哀想だ。

だったらどうすればいい?


そうだ!悪の心を治してあげればいんだよ!


■…って傲慢ー!

超ゴーマンー!

ゴーマン人間め!


なんだその上から目線の

まるで正義の国アメリカの思考!


北朝鮮には一発の核兵器も持たせない!

と言いながら自国アメリカには数千発の核兵器を常備!

そんな感じの傲慢思考!


■いや、だったら。

自分のスパイダー能力を治療して無くしてしまえばいいんじゃないの?

その他のヒーローの遺伝子的な異常による能力は

全て治してしまえるんじゃないの?


なんで、それは治さないの?

正義のために使えるから?

自分は正しい心を持っているから?


■なんていう私の疑問にもちゃんと答えを用意してあって。

最後の方のピーターパーカー君

大切な人を殺されたヴィランに復讐をする。


殴る!殴る!

馬乗りになって

憎しみの込めた拳で

憤怒の表情で

まるで悪魔のように

暴力を、全力で、人殺しのために使う!


素晴らしい!


それがこの世界だ。


それが君だ。


なんてね、そんな正義の難しさも描いていて良かったですよ。


■そしてこういう並行世界な話だと

メタフィクション的に一つの世界を俯瞰して見れてしまうので、

物語のためとはいえ

「大切な人を失う」というのが

どのスパイダーマン世界にも取り入れられているのが辛い。


やっぱり大切な人を殺した方が盛り上がるからでしょうね。


それはつまり観客のためのサービスなので。

観客のために主人公の親愛なる人が殺されるのです。


なんてこったい!

恐ろしい世界ですわよ。


「この映画すっごい泣けました〜♪」

そのための殺人!

物語とは!


■ともあれ、映像的にはもう至極の映像がバンバン出てくるので

凄まじいですよ。

なんだこれ?

ストレンジのミラー空間とか

スパイダーマンのスイングによるアクションとか

どんどん凄く、カッコよくなるのよねー。

うっとりですよ。


■あとこのマルチバース設定だと

バットマンシリーズも可能なわけですよね?

全ての作品のジョーカー勢揃い!

楽しい!


■日本映画だとあまりないですねー。

割と正当に続編のものが多い気がする。

メタバース釣りバカ日誌!

ハマちゃんとスーさんが同一人物!?


■007メタバース!


可能性は無限大!


■それとスパイダーマンはネットにおける

匿名の危うさと、実名の恐ろしさを両方とも描いていたね。


そしてこないだのマトリックスの新作と一緒で

有名になり過ぎるとそれはそれで大変で

セラピーが必要なのだと。

現代的だなぁ。




映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』





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1 件のコメント:

  1. ディズニー+にあるワッツイフというマーベルのアニメがあるのですが、その中にある第4話のドクター・ストレンジのお話が"時間軸の絶対点"、つまり変えられない事実というのがあるお話あるんですよね。なのでピーター・パーカーがスパイダーマンというヒーローになる絶対点が親愛なる人の死なのかもしれないですね。

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