■やったー!
狂武蔵、優勝!
狂武蔵優勝です!
やったー!
サイコー!
熱出そう!
■いやー、狂った映画だとは聞いてましたが。
まっこと狂ってましたぜ。
というかこれは映画なのか?
ドキュメンタリーなのか?
もはやどちらでもない気がする。
■映画としては77分のワンカットの
延々戦い続ける映画を撮ったけど
頓挫して
9年後の今、冒頭とラストを継ぎ足して
映画としてまとめた感じ。
■そのワンカットの戦いのシーンが凄まじい。
多分大体の流れは作ってあるんだろうけど。
戦いの細かいところはほとんどアドリブ。
というか本当に戦っている!?
いやいやいや、流石にそれだとまとまりがつかないだろうし。
最低限の取り決めはある。
■しかし、こう武蔵が3〜5人に取り囲まれるんですよ。
その時誰が一番先に切り掛かってくるのか
マジにわからない。
多分、誰も分かってない。
それで本気で切り掛かってくる。
ヤバい。
それを瞬時に判断して刀で防いで
攻撃に転じる。
■竹刀でやる剣道と
実際の剣術は当然違うじゃないですか?
もちろん映画で本当の刀使ってるわけじゃないですけど。
斬られたら死ぬ、
斬ったら死ぬ。
ということを前提に剣を振るっているのです。
■吉岡一門の大群をバッタバッタとなぎ倒してゆくわけですが。
映画だから斬られても死なないわけだけど。
武蔵役の坂口拓は完全に
斬られたら俺は死ぬし、映画はそこで終わる。
なんていう狂ったルールを自分に課している。
だから本当に全ての攻撃を避けているし、かわしているし、いなしている。
そして倒す相手は真剣ならば致命傷な当てを必ず交わしている。
■そしてもう本当に
延々、延々と戦いのシーンが続き。
武蔵はもうヘロヘロになっているのだけど。
倒れない。
なぜなら倒れたら斬られて死ぬからだ。
ふらついて膝をつくシーンもあるのだが、
それでも警戒は緩めない。
カメラも止まらない。
止まらないので延々と戦いは続く。
■普通ならば、限界の力を出し切ってバタリと倒れてしまう様なところから、
この映画の戦いはまだまだ続く。
吉岡一門はゾンビの様にワラワラと溢れ出す。
というか実際、何百人の設定なのだが。
雑魚武士は死んだ人が一応別の一役として
グルグル再登場してくる。
もちろんワンカットなので衣装替えもせずに出てくるので、
あれ?これさっき死んだ人じゃね?
とか思ってしまって。
ここはちょっと楽しい^^
■なので本当に斬っても斬っても終わらない。
疲労困憊。
体力の限界。
42キロのフルマラソンを走った後に
100キロ走る様な過酷さ。
なのに途中で剣技が冴えてくる。
剣の極意を開眼した様なシーンが
幾度となくある。
限界の中に吹っ切れた余裕が垣間見れる。
■見てるこちらも緩むことが許されない。
延々と緊張状態が続く。
これは本当の戦いなのだ!
そんなことを思ってしまった。
なんてことだ。
何か奇妙な体験をしてしまった。
あの時の熱さが蘇る。
■これで私は生涯くじけることはなくなった。
この映画を思い出せば、
生き残れる気がするのだ。
死ななければ、生き残れるのだ。
怖い!^^
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やったー!狂武蔵、優勝!狂武蔵優勝です!やったー!サイコー!熱出そう!#狂武蔵
— 内海まりお UTUMI Mario (@mariouji) August 21, 2020
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