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2019年3月9日土曜日

【映画感想】移動都市モータルエンジン #mortalengines



■「アリータ」「ファーストマン 」「翔んで埼玉」
どれか観に行こうかなー、と思うも
どれもいまひとつ決定打に欠けるのでウダウダしていたところ
この映画発見ですよ!
そういえば随分前から予告があって
すっごくワクワクしていたのですよねー。
というわけで即決即断映画館へGOですよ!


■なんとなくイメージでお城が動く映画なのかなー?
とか思っていたのですが
違った!
都市だ!町だ!市町村だ!
人が暮らす都市そのモノが車輪を付けて
キャタピラーを付けて荒れ果てた大地を
縦横無尽に失踪するわけなのですよ!
何言ってだそれ?って感じですが
この時点でもう面白いじゃないですか!
それがわからない奴は帰れ!^^


■そんでまぁなんでそんなことになったかといえば
これは未来の世界なんですよね。
2118年で「60分戦争」という世界大戦が勃発!
その名の通り60分間で世界を破滅に追いやった。
勝者も敗者も存在せず、ただただ人類の多くが死に絶えたのだった。

■そしてなんとか生き残った人たちは
都市ごと移動しながら物資や燃料を補給してゆくのですよねー。
まぁ、普通に地下から採掘したり
海から塩取ったりなんですが。
もっと効率が良いのは他の都市を丸ごと奪う。
つまりは略奪ですよね。
それが一番効率的であると。


■それはもちろん戦争であるのだけど
都市対都市であり
市民は兵士として働く必要がないんですよね。
なので市民たちはその略奪行為に熱狂する。
安全なとこから眺める勝利ほど楽しいものはありませんものね。

そう、人間はまだまだ戦争を繰り返すのです!
世界が破滅した後であっても!


■そしてこの世界、2118年の世界崩壊から
千年後の世界なんですよ。
なので現実の私たちの時代のことを
彼らは「古代」の世界と言います。

さらにその古代当時のデータはコンピューターに保存されていたので
そんなものは全てぶっ壊れて読むことは出来ない。
なので何か高度な文明があったらしいが
それを一気に破壊してしまったアホな古代人という認識なんですよねー。

面白い!


■そして一度壊れた世界では
鉄とエンジンを組み合わせた
機械式な物は作れるんだけど。
CPU基盤的なコンピューター部品は造れずにいる世界。

つまりはスチームパンクな世界観で
エンジン音がうなりをあげながら
ガッシュガッシュと都市が移動するわけですよ。


■しかしそんな世界であっても
いろんな人々がいて
この状態を保ちたい人もいれば
全てを新しく革新したい、ってな人もいて
複雑に絡み合います。

そして何故か
新しく変えていきたいって人が
昔の人と同じ愚行を起こそうとしてしまうのですよね。
「それは昔に失敗しているぞ!」
と言っても
「昔のことなんか知らない、俺はうまくやってみせる!」
という感じで
歴史を軽んじる者は
同じ間違いを繰り返すわけなのですよー。


■はてさて世界はどうなってゆくのか。
良くなるの?悪くなるの?
しかしまぁ、世界を俯瞰で見ていくと
それはとても楽しいものですよ。


■ロボットおじさんが良い味出してましたなー。
基本的に宮崎駿に見せたら喜びそう。
アリータ見てないんだけど
こっちが銃夢っぽい気もします。
そして都市で革新と伝統の象徴がロンドンで
善意の象徴がチベットなのは
作者の心象なのだろうなぁ。

あぁ、あとファイナルファンタジーの世界観とかにも近いかもですよ。


■ともあれこの世界とても楽しいので
続編作って欲しいなぁ。
他の都市も見たいし
開発段階の時代も見たいし
どこを切り取っても興味深い世界観なのですよ〜。

うん、とても良かった!
ナイスです!












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