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2025年7月7日月曜日

【映画感想】メガロポリス


■とても良かった!

カエサルのローマと比べて

現代の政治や社会や民衆も同じことをしていて、

先進的な若者が新しい未来を創りたいと動けば

老人が昔を取り戻したい、

と言う。


変化が怖くて現状維持を望み利用されたり。

世界の全てがまるっと描かれていて爽快。

創造力と考え続ける心。


■そして矢で射るところ大好き。

パンフレット欲しかったのに売り切れてたー!


■と言うか政治問題をやいやい言っている人は

これすごく面白いはずなんだけど、

つまんなく感じたなら

その人は政治のことなんて

何にも考えてないんだろうなぁ、と。


いや、本当に全てがあるので

これ作った監督は大満足ですよな。


■渡辺浩弐「2999年のゲーム・キッズ」

みたいな仮想箱庭都市を思考するのが好きな人は

とっても面白いと思いますよ。


■あと「ヒストリエ」

これ好きな人で

この物語には悪人は居ないと理解している人は

面白いと思います。

そうです歴史家の人は楽し過ぎますよねー。


■あぁ、あとそう!

「銀河英雄伝説」

あれですよ!帝国主義国家と共和主義国家の対立、

これは宇宙規模の広大な領地での戦いでしたが

それを一つの町に凝縮したものが

この「メガロポリス」なんですよ。


■そうして同じようなので違うのが

「バットマン」なんですよ。

一つの町が悪に染まっていく時。

バットマンは「悪を殴る」ことで解決しようとするんですよね。

まぁ、結果全然解決できてないわけですよ。

一瞬、その悪がいなくなるのだけど。

その町の悪を生み出す構造が無くなったわけじゃない。


■「メガロポリス」の主人公はそこで

ちゃんと政治に分け入っていく。

そして建築家として理想の街を作る。

そんな方向で。

それが成功するかはわからないけど。

悪を倒すだけでは意味がなく。

その先の良い世界を作るをサボりがちなんですよね。

正義のヒーローの皆さんは。


■そうして、規模が大きくなろうが小さくなろうが。

人間の本質は変わらない。

人が集まれば軋轢が生じる。

それを上手くまとめるために政治がある。


しかしそこには権力が発生して、

欲望と合致し、

最初の目標を見失ってしまう。


■ただ単に

「みんな仲良く暮らしたいよね」

それだけのことなのに。


人間は何千年経っても上手くできていない。


■まぁ、考えるの面倒くさいしね。

誰か素晴らしい素敵な人が

全ての問題を解決してくれたら

いいのに〜、と多くの人が願った。


それがこの有様ですよ。


■まずは皆に少し考えることの出来る余裕を。

ゆとりのある生活を。

それを実現するために少しずつやっていかなれば。


「一発で全部上手くいく簡単な方法ないんですか?」


うーん。

だから、その思いから出たのが。

この有様なんですよ。


無茶苦茶頑張らなくてもいいんで。

正義のヒーローになんてならなくていいんで。

少しずつで。

あなたも町の一部なのだから。



映画『メガロポリス』公式サイト



2999年のゲーム・キッズ

ヒストリエ

銀河英雄伝説 Die Neue These



ゴッドファーザー コッポラ・リストレーション ブルーレイBOX [Blu-ray]


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