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2021年8月21日土曜日

【映画感想】ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結


■多分シリーズだったり

アメコミヒーローモノの一部なんだろうけど。

そこらへん全然知らずにこれ単体で観た!


そして面白い!

サイコーですやん!


■予告で見た感じと全然違う印象で無茶苦茶良かった!

観て良かった〜!

悪趣味な奴かと思ったら、

人間社会の全てが入っていて感動のあまり泣いてしまったわ!

怒涛のパワー!

差別問題とかここに全部入っているぞ、

カッコいいなぁ。


■無限懲役で刑務所に入ってる

悪役(ヴィラン)な奴らが

自由を得るために政府の汚れ仕事をやるっていうね。

よくある話なんだけど。

悪人むっちゃ居るのよね。

吐いて捨てるほどいる。


なのでほとんどを捨てゴマとして使われるのよね。

どうせお前らは世間に必要とされてないのだから

別に死んだって構わないだろう?

的な扱いを受ける。


■まぁ、もちろんそれに見合う悪徳を積んできたので

当然の報いと言えばそうなのだが。

彼らに要求する正義の人たちが

どんどん怖く見えてしまうのよね。

指揮管理室で誰が死ぬかの賭けが行われていたり。

国を守る軍事組織の中で。


■そんなところもアメリカ的で。

怪獣みたいなあからさまな嘘を出して目くらませながら

本当の現実のアメリカがやってきた悪事を

それとなくススッと見せてるのが大人な国だと思わせる。


■キューバのカストロとかゲバラ。

実際、反カストロ派在米亡命キューバ人部隊がアメリカCIA支援の元に

キューバに上陸侵攻したピッグス湾事件ってのがあるのだってね。


■なので逆に悪人集団が虐げられて

人間扱いをされない。

まさに差別の全てがここにあったのですよ。

あいつらは悪人だからどんな扱いをしても構わない

という正義の人の傲慢。


■そしてそのスーサイドスクワッドのチームの中には

「ピースメイカー」という名のヴィランがいて。

正義を突き詰めたが故に

正義のための大義名分があれば

誰を何人殺そうが構わない

母国のためになることならば

他国の人間がどうなろうと構わない。


それが正義!

平和を愛し!

世界を守る!


なんてことになってたり。


■まぁ、そんなこと言いつつも。

みんな割と躊躇なく殺して行くのが痛快なのよね。


普通の物語ならば、殺される方も殺す方も

何か恨み的な会話をするのだけれでも。

そんなの無しで、

敵認定した瞬間に殺してゆく。


もはや楽しくって笑ってしまう。

人殺しの言い訳なんて聞く耳は持たない。

悪人と戦っている正義のあなたも

人殺しなのには違いないのだから。


■などと言いつつ

勘違いで味方を殺してしまったりもするが…。

「あ、ごめんね(てへぺろ)

で済まそうとする!

面白い!


■そしてキャラクターはみんな魅力的!

本当愛すべき人物たち。

それぞれにバックグラウンドがあり。

色々な人生があるのだけど。

悪人たちに共通しているのは

自分のどうしようもないところを認めている

ということだ。

自分の悪と暴力とかに

折り合いを付けている。


なので、何か爽やかな風が吹くのだ。


■そんで私はこの映画で初めて見たのだけど。

ハーレイ・クインってキャラがとってもカワイイ!

すっごくキュート!


全力でバリバリ前に進んでいく。

気まぐれで気が狂っているような言動が多いのだけど。

ロマンチックで乙女チック。


そんな彼女が

「あ、こいつダメな奴だ」

と感じたその瞬間にそいつを殺しているのが

なんだか驚くほど快感なのですよね。


即断即決の美しさ。

人生を前に進めるために後腐れなく

要らないものをポイっと投げ捨ててしまえる。

身の軽さ。


彼女の笑顔の後ろには花が咲くのですよ。

血みどろの道に花が舞う。


■いやー、上っ面の誤魔化しじゃなく。

心の芯から痛快!

という気持ちが湧き上がるね。


世間が、他人がじゃなく。

自分がどう思うか。

自分がどう行動したいか。


それがあると

うっせえ!知るか、ボケ!

の気持ちで

ズンズン前に進んで行ける。


良かったね。

良かったよ。



『ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結』




ピッグス湾事件



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