■鬼才榎本俊二の児童向けっぽい漫画。
絵本に近いのかな?
でも漫画スタイルでコマ割りで吹き出しにセリフ。
■これが存外心地良い!
お父さんが赤子を背負ってウチに帰る。
遠い遠い道のりをぐんぐん進んでいくだけの漫画なんだけどね。
アクション的快感の全てがあるし。
映画的に嬉しい映像感覚も全部揃ってる。
そうだこれは冒険だったのだ。
育児的大冒険!
■そんな大冒険中でも
赤ちゃんは赤ちゃんなので
どんな危機的状況にあっても
オムツの交換を訴える。
それが崖をロープで降りている時であってもだ。
赤ちゃんは降りるまで待ってはくれないのだ!
■お父さんと赤ちゃんの旅は続く!
ちょっと迷子になってしまって
家に帰るだけのつもりだったのに!
西へ東へ、北へ南へ。
山を越え、谷を越え。
海を渡り、空を飛び。
冬に飛び込み、春を迎え。
晴れの日も、雨の日も。
ぐんぐん進むよ、どこまでも。
そんな感じで世界をぐるりと一周する勢いで
赤子と一緒に世界の全てを体験するのだ。
■いろんな困難も訪れるのだが、
この作者の良いところは
そんなところで悩まないところだ、
1秒くらいしか悩まない。
じゃあ、こうしよう。
と、即断即決。
あっという間に解決策を実行に移す。
それがとてつもなく心地良い。
■結果、無茶苦茶良い旅になってしまった。
赤ん坊は大きくなったらこのことは覚えてないかもしれないが。
やっぱり全部良かったことだと思える。
何より読者の私たちが体験できてしまった。
これを読んだ子供たちは自分の体験として
楽しんでしまうかも。
ガケから落ち途中にオムツにウンチをする0歳児の話(1/2)
— 榎本俊二 Enomoto Shunji (@hecky_mitsuo) July 14, 2020
※この作品は左始まりです「左→右」のコマ順でお読みください pic.twitter.com/bHDfSImR5r
『ジロバッグ』は2011年に河出書房新社から刊行された著者初の子供向けオールカラーコミック。とはいえ大人&それ以外の人も夢中(もしくは呆然)になれる冒険前衛育児ファンタジーです。残念ながら絶版中ですが今回奇跡的に確保した日本最後の在庫本を原画展会場で販売します。早い者勝ちだ! pic.twitter.com/DtSGUtwiEM
— 榎本俊二 Enomoto Shunji (@hecky_mitsuo) March 6, 2020
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