■TSUTAYAの更新ハガキが来て借りに行ったのだった。
というかもう1年に一回しか借りに行かないという。
でもまぁ、ネットフリックスとかで見られなさそうなものを借りようと
物色して見つけたのがこれだ。
当時、全編油絵アニメとして多少話題になっていたものの
観に行った人の感想をほとんど聞かなかったのだ。
■で、見た。
結論から言うと
悪くなかった。
と途中まで思っていたけど
最後まで見ると
結構ジワっと来て
あれ、ちょっと良いんじゃないかな?
いや、そこそこ良いんじゃないかな?
と言うか、ちょっと心がザワついてしまうんですけど。
どうしてくれるんですか?
■いやまぁ、地味な映画なんですけど。
芸術家の苦悩をわかりやすい感じじゃなくて、
外殻を少しずつはめ込んで行って
ちょっとだけ中心の形がわかるような、
あれな感じなのだけど。
あぁ、わかって欲しいが
わかられても困る。
奇妙な心情になってしまうのです。
■そしてその油絵アニメですが。
もちろん一枚一枚描いてて凄いんですが
実写で撮ってそれをトレースする
ロトスコープでしたっけ?
その手法でやっているので
逆に絵が上手すぎると実写にしか見えなくって
絵で描いてる意味ねぇー!ってことになってるシーンも多数。
■でも、背景がゴッホのタッチの筆使いになったり、
ゴッホの代表作のシーンがさり気なく出て来たり、
肖像画の人物がアニメで動いているのを見ると。
もう笑っちゃうほど、奇妙な感動があります。
■それがまた実写に近いモノクロシーンから
ゴッホタッチのシーンに戻ると
光が輝いて、喜びに溢れてしまうのです。
■物語はゴッホの死後数週間立ってから
ゴッホとその弟との手紙を届け続けていた
郵便局職員が息子に一通届かなかった手紙をどうにか探して届けてくれ。
と言われ、その男は渋々ゴッホのいた地へと旅に出る。
■しかし、そこで彼の死について聞くと。
いろんな人が別々の事実を言い始めるのですよ。
なんなのだ?いったいどれが本当のことなのだ?
乗り気でなかった男もそのミステリーにじわりじわりと引き込まれてしまうのです。
■そんな感じで、まぁそこらへんも地味な感じなんですけど。
じわじわ引き込まれてしまう。
引き込まされてしまったのですよー。
そしてその旅路は芸術家のコアの部分を触り始めるのです。
あぁ、もう!
そんな感じー。
じたんばたん。
■特にオススメはしないけど。
じんわりしたい時に見ると良いかも?
自分とは何か?とか
もー。
芸術家肌の人は致死量かもしれんよ。
うひひ。
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ゴッホ 最後の手紙。 pic.twitter.com/S10JdXggo3— 内海まりおUTUMI Mario (@mariouji) 2018年11月3日
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