■すこぶる良かった!
全然激しさはないのにちゃんと映画だった!
画角とかすごい映画の感じがある。
何故かヨコハマ買い出し紀行を思い出した。
そして途中からラーメン再遊記のグルタくんと
昔天才だった落ちぶれラーメン職人が出て来る。
いやーまったりと良いな。
■全然観に行く気なかったのだけど、
直前にラジオで松重豊が結構マジに映画撮ってる
みたいなこと喋ってて、
あ、行こう。
ってなったのよね。
そしてそれで大正解!
■実は最新のテレビドラマ版あまり好きじゃなくて。
なんか井之頭五郎以外にもうひとり別の人にスポット当てて
同じように別のキャラで同じことやってるの。
他の人が五郎さんと同じことやってるだけで、
別のキャラの心情になってなかったのよね。
なのでドラマシーン早送りとかしちゃってた。
■それなので映画版あまり期待してなかったのですが。
前述の通り、映画なんですよ。
全然ハリウッドのドッカンバッカンじゃないんですが。
邦画のしみったれた極端な情緒しかないやつでもない。
まっことちょうど良い映画感なんですよな。
■本当に監督の松重豊は「ヨコハマ買い出し紀行」のことなんか知らないと思うのだけど。
あの風景の中に人がたたずむ情景がしっかりと捉えられてて。
松重さん趣味で写真をやってるらしく、画角とか本当にガッツリと決まってるのよね。
北野武の映画のごとく。
■そして音楽も!
星野源との『おげんさんのサブスク堂』でやってた感じで
映画内の音楽もバッチリ決まってるし。
音とか新しい感じだったり、
タイミングもジャスト!
甲本ヒロトの曲もエンディングでかけてしまいそうだけど。
真ん中あたりのちゃんと必要なところでかかってる。
■そう、いろんなものを適当に置きに行ってないのよね。
かっちり適切なところに気持ちよく配置している。
物語もフランスだけで完結するかと思いきや。
あっちゃこっちゃに飛んで行くし。
人情ドラマではあるんだけど、
必要以上にジメジメしないし。
それでいて爆発的展開で笑っちゃうし。
役者の過剰な演技がないのも良いのかもなー。
■本当、最近世の中が「正しいこと」に囚われ過ぎなのを痛感しますよ。
この映画とんでもない異質なもののように見えて
全然十分映画の正しさの中の自由さだった。
このくらい自由でいいんだよ。
それもふざけているわけでなく。
大真面目に作っているんだもの。
ハンドルの遊びはこのくらい必要だって。
■そんでなんやかんやあって。
最後ゴローちゃんが夜の繁華街を歩いてゆく背中。
望遠でジワーっと撮られているの。
遠近感が圧縮されているので街の人たちもゴローちゃんも
ゆっくり歩いているように見えるのね。
なんかその光景すごく良いなぁ、と泣けちゃった。
■世の中色々あるけど、
とりあえず飯を食おうぜ、と。
なんかいつの間にか
人との繋がりが出来てるし、
仲間もいるしね。
そう、そういうのもあるんだよ。
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『劇映画 孤独のグルメ』すこぶる良かった!全然激しさはないのにちゃんと映画だった!画角とかすごい映画の感じがある。何故かヨコハマ買い出し紀行を思い出した。そして途中からラーメン再遊記のグルタくんと昔天才だった落ちぶれラーメン職人が出て来る。いやーまったりと良い— 内海まりお1/19関西コミティア72:A-33 (@mariouji) January 13, 2025
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